医療法人 緑会 小川病院

専門外来

脳神経内科専門外来
Ⅰ パーキンソン病外来
 本症の方は、徳島県には千人弱おいでると推定されます。原則外来通院を要し、専門検査・治療が必要です。
 当神経内科では、神経学的診察を行い、さらに画像診断(頭部MRI、MIBG心筋シンチグラム、等)も必要に応じ、紹介のうえ実施しています。
 外来通院していただき、各種抗パーキンソン病薬を投与し、リハビリテーションも必要に応じ実施し、在宅での生活の質の向上を目指します。
 しかし本症は、指定難病で医療費の軽減がなされていることからもわかるように、病気は長期にわたります。よって、病状悪化、等で在宅が困難となれば、ご希望により入院していただき、抗パーキンソン病薬の調整、リハビリテーション、等を行っています。
 新しくなった小川病院で、どうぞこの専門外来をご利用下さい。
Ⅱ 物忘れ・早期認知症外来
 徳島県には約4万人の認知症の方がおいでるといわれており、さらに85歳以上の4人に1人が認知症といわれる中、本県でもその対策は喫緊の課題となっています。
 この専門外来では、診察、一般検査、認知検査、血液検査を実施します。また診断上重要視される頭部MRI (図:海馬評価のVSRAD)も紹介のうえ実施して、正確な鑑別診断、早期発見を心がけています。
 早期発見し、投薬し経過をみ、なるべく重症化に至らないよう注意して診療しています。
 当外来は早期認知症の方を対象とさせていただいています。ご自分やご家族で、最近物忘れが多くなってきたなと思われる方は是非この専門外来をご利用下さい。
Ⅲ 頭痛外来
1.頭痛の分類は以下のとおりです。
 1)一次頭痛
  ・片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛
 2)二次頭痛(脳疾患などの症状)
  ・クモ膜下出血・脳出血・脳腫瘍等
2.片頭痛の治療を示す。
 1)急性期治療:重症度によって薬物を選択するが、主にアセトアミノフェンや非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)、スマトリプタン(イミグラン他)などのセロトニン受容体(5-HT1B/1D)作動薬であるトリプタン系薬が使用される。
 2)予防療法:急性期治療だけでは不十分な場合には予防療法が選択され、バ ルプロ酸ナトリウム(デパケン他)などの抗てんかん薬、プロプラノロール(インデラル他)などのβ遮断薬、アミトリプチリン(トリプタノール他)などの抗うつ薬が使用されている。
 3)新しく使用可能となった片頭痛治療薬:カルトニン遺伝子関連ペプチド(calcitonin gene-related peptide;CGRP)が片頭痛病態に深く関与することが明らかとなった。皮下注射薬で月1回使用で、抗CGRPモノクロナール抗体による特異的治療が脚光を浴びている。
3.当院脳神経内科に3番目の専門外来である頭痛外来を立ち上げた。わが国には約1,000万人の頭痛の方がいるといわれており、さらに現在は片頭痛治療の変革期といわれている。少しでもお役に立ちたいと思うところです。
80歳、男性、糖尿病HbA1c 7.5
MMSE 14/30 (23≧記憶力低下)
VSRAD  Zスコア 3.08(1<海馬萎縮)
担当:足立 克仁医師
神経内科専門医・指導医
内科認定医
早期認知症学会代議員
毎週火曜日
午前  9:00~12:30
午後 14:00~18:00


Ⅳ 不眠症外来
1.睡眠の働き:睡眠は脳や体を休めるだけでなく、記憶の増強、不要な情報や老廃 物(アミロイドβ、等)の除去の働きも担っている。
2.睡眠の分類:2種類あり、一晩に4,5回交互に繰り返している。
 1)レム(rapid eye movement:REM)睡眠;夢をみている時期に一致している。
 2)ノンレム(non-REM)睡眠;脳が休んでいる時期で老廃物の除去率が高い。
3.睡眠薬の種類:
 1)GABA受容体作動薬;マイスリー、レンドルミン,ハルシオン、等
 2)メラトニン受容体作動薬;ロゼレム
 3)オレキシン受容体拮抗薬;ベルソムラ、デエビゴ
4.脳神経内科疾患と睡眠障害:
 1)認知症と睡眠障害;アルツハイマー病の6割に睡眠障害がみられる。
 2)頭痛と睡眠障害;両者は双方向性の関連が示されている。
 3) パーキンソン病(PD)の睡眠覚醒の問題;PDのあらゆる病期で遭遇しうる。
5.まとめ:不眠症は人口の2割に、さらに65歳以上の高齢者の半数にみられる。睡 眠薬は、副作用を回避し、最大の効果のために最小量を用いる。

糖尿病外来
== 予約制 ==
・のどが渇く、尿の回数が多い、体がだるい、太っている。
・健康診断で「尿に糖が出ている」、「血糖値が高い」、といわれた。
・家族に糖尿病の者がいる。
一度このような方は、検査してみましょう。

糖尿病は、以下のような合併症を起こしやすい厄介な病気です。
・失明、腎臓病、神経障害・心筋梗塞、脳卒中・足の壊疽
疑いのある方は、是非一度ご相談ください。
担当:上田 圭介医師
糖尿病専門医

毎週月曜日
午後 2:00 ~ 6:00
毎週木曜日
午前 9:00 ~ 12:30
毎週金曜日
午後 2:00 ~ 6:00


リハビリテーション専門外来
リハビリテーション科は、医療保険のもと、
医師との連携をもとにしたリハビリテーション専門外来を提供しています。
リハビリテーション専門外来の目的
担当:院長 小川 哲也

毎週木曜日
午前 9:00 ~ 12:30
  1. 発症・受傷後の機能回復・維持等のために機能訓練を行います。
  2. 社会生活範囲の拡大・日常生活能力の向上
    自宅で困難な生活場面を安全に生活できるようアドバイスします。
  3. 活動低下の予防
    自分の体の自己管理をできるように、自宅トレーニングの指導をします。
  4. 定期チェック
    身体機能・日常生活活動・高次脳機能評価を定期的にチェックします。
リハビリテーション専門外来の対象者
  1. 脳血管疾患の患者さん
    脳血管障害(脳卒中後遺症など)・パーキンソン病・多発神経炎など
  2. 運動器疾患の患者さん
    骨折・脊髄損傷などの麻痺、関節の変性、炎症性疾患など
  3. 呼吸器疾患の患者さん
    慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息、気管支拡張症など
・リハビリテーション専門外来は、主治医の指示のもとに提供しておりますので、
ご希望の方は、まず当院を受診していただきます。
・他の医療機関様からの紹介もお受けしております。
かかりつけの医師にご相談の上、「診療情報提供書」をご持参下さい。
リハビリテーション科のご案内はこちらから

禁煙外来
== 予約制 ==
小川病院は「禁煙支援医療機関」です

平成18年7月より、当院では禁煙治療が医療保険適用となりました。
喫煙の害には、肺癌、肺気腫などの呼吸器疾患と、狭心症、心筋梗塞などの動脈硬化性疾患の二つがあります。ともに禁煙によってその発生率が減ることがわかっています。
肺癌、喉頭癌の発症の予防や慢性呼吸器疾患の防止のみならず、生活習慣病から引き続き起こってくる動脈硬化性疾患の診断と治療の防止の意味からも、禁煙は大変重要なものです。
禁煙外来では煙草をやめたいという人をサポートし、禁煙のお手伝いをいたします。



担当:院長 小川 哲也

平成18年7月1日より、下記の定める要件に該当する患者さまにつきましては、禁煙外来は保険診療となります。
■「禁煙外来」の保険適用要件
  1. 「禁煙治療のための標準手順書」に記載されているニコチン依存症に係るスクリーニングテスト (TDS) で 、
    ニコチン依存症と診断されたものであること。
  2. 1日の喫煙本数に喫煙年数を乗じて、得た数が200以上であること。
  3. 直ちに禁煙することを希望している患者さまで、「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療について
    説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意していること。

なお、上記の要件に含まれない患者さまが禁煙外来を受診された場合は保険適用に なりませんので、ご了承願います。




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