専門外来
当院では、以下の専門外来を設け、各分野の専門医が診療を行っております。
1. 脳神経内科専門外来
パーキンソン病外来
徳島県内には約1,000人のパーキンソン病患者様がいると推定されています。専門的な検査・治療が必要であり、当院では神経学的診察や必要に応じた画像診断(頭部MRI、MIBG心筋シンチグラムなど)を行い、適切な治療とリハビリテーションを提供しています。
物忘れ・早期認知症外来
認知症は85歳以上の4人に1人が罹患すると言われています。早期発見・早期治療が重要であり、診察、各種検査、頭部MRIによる正確な診断を行い、重症化を防ぐための治療を提供しています。
頭痛外来
- 頭痛の分類は以下のとおりです。
- 一次頭痛
・片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛 - 二次頭痛(脳疾患などの症状)
・クモ膜下出血・脳出血・脳腫瘍等
- 一次頭痛
- 片頭痛の治療を示す。
- 急性期治療:重症度によって薬物を選択するが、主にアセトアミノフェンや非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)、スマトリプタン(イミグラン他)などのセロトニン受容体(5-HT1B/1D)作動薬であるトリプタン系薬が使用される。
- 予防療法:急性期治療だけでは不十分な場合には予防療法が選択され、バ ルプロ酸ナトリウム(デパケン他)などの抗てんかん薬、プロプラノロール(インデラル他)などのβ遮断薬、アミトリプチリン(トリプタノール他)などの抗うつ薬が使用されている。
- しく使用可能となった片頭痛治療薬:カルトニン遺伝子関連ペプチド(calcitonin gene-related peptide;CGRP)が片頭痛病態に深く関与することが明らかとなった。皮下注射薬で月1回使用で、抗CGRPモノクロナール抗体による特異的治療が脚光を浴びている。
- 当院脳神経内科に3番目の専門外来である頭痛外来を立ち上げた。わが国には約1,000万人の頭痛の方がいるといわれており、さらに現在は片頭痛治療の変革期といわれている。少しでもお役に立ちたいと思うところです。

担当:足立 克仁医師
神経内科専門医・指導医
内科認定医
早期認知症学会代議員
毎週火曜日・水曜日・土曜日
午前 9:00~12:30
午後 14:00~18:00
※水曜日の午前中は予約のある患者さまのみ
不眠症外来
- 睡眠の働き:睡眠は脳や体を休めるだけでなく、記憶の増強、不要な情報や老廃 物(アミロイドβ、等)の除去の働きも担っている。
- 睡眠の分類:2種類あり、一晩に4,5回交互に繰り返している。
- レム(rapid eye movement:REM)睡眠;夢をみている時期に一致している。
- ノンレム(non-REM)睡眠;脳が休んでいる時期で老廃物の除去率が高い。
- 睡眠薬の種類:
- GABA受容体作動薬;マイスリー、レンドルミン,ハルシオン、等
- メラトニン受容体作動薬;ロゼレム
- オレキシン受容体拮抗薬;ベルソムラ、デエビゴ
- 脳神経内科疾患と睡眠障害:
- 認知症と睡眠障害;アルツハイマー病の6割に睡眠障害がみられる。
- 頭痛と睡眠障害;両者は双方向性の関連が示されている。
- パーキンソン病(PD)の睡眠覚醒の問題;PDのあらゆる病期で遭遇しうる。
- まとめ:不眠症は人口の2割に、さらに65歳以上の高齢者の半数にみられる。睡 眠薬は、副作用を回避し、最大の効果のために最小量を用いる。
2. 糖尿病外来
のどの渇き、頻尿、体のだるさ、肥満などの症状や、健康診断で血糖値の異常を指摘された方を対象に、糖尿病の検査・診断・治療を行っています。合併症の予防と早期発見に努めています。

担当医師:上田 圭介(糖尿病専門医)
診療時間:
月曜日 午後 2:00 ~ 6:00
木曜日 午前 9:00 ~ 午後 6:00
3. リハビリテーション外来

理学療法
基本動作能力の向上を目指して
生活で必要な起立能力・歩行能力を獲得できるように

作業療法
生活に密着した動作の獲得を目指してその人らしい生活が送れるように

言語聴覚療法
多職種と連携しながら安全に食べることができるように
4. 禁煙外来(予約制)
喫煙は肺癌や心筋梗塞など多くの疾患のリスクを高めます。当院では、禁煙を希望される方を対象に、医師によるサポートと適切な治療を提供しています。一定の条件を満たす場合、保険適用となりますので、詳細はお問い合わせください。