小川病院では、
糖尿病/物忘れサポートチーム(Diabetes/Dementia Support Team;DDST)を立ち上げて、鳴門地区の糖尿病/認知症患者の減少と地域への情報発信を目的に、『糖尿病/物忘れ教室』を月1回開催しております。
平成29年9月からは、当院に「糖尿病/物忘れセンター」を設置し、これからも、糖尿病/物忘れサポートチーム(DDST)が運営して参ります。
第27回として、1月12日(土)に糖尿病/物忘れ教室を開催し、糖尿病のお薬についてお話ししました。多数の方に参加頂き感謝申し上げます。
シック・デイとは糖尿病の方が、感染症にかかり、熱が出る・下痢をする・吐く、また食欲不振によって、食事ができない時の事で、基本的な対応や糖尿病の治療法別の対応についてお話させて頂きました。また、糖尿病による肝臓の病気について腎症が進むと、生命維持のために透析療法が必要になる事や予防法・治療法等について分かりやすくお話し頂きました。
写真は、教室風景
(看護師 西川 享・藤井 良子)
認知症一口メモ講演後には足立医師(糖尿病/物忘れセンター長)から、9月に行った集団測定のまとめについてお話しました。参加者28名のうち5名に物忘れが始まっている可能性が疑われました。その5名のうち2名は、1年前測定時は正常値であり、また、食後高血糖が見られる方もいらっしゃいました。
日本は2025年には3人に1人が認知症もしくは認知症予備軍になると言われています。
当院では「糖尿病教室」と「もの忘れ外来」を同時に運営する「糖尿病/物忘れ教室」を発足させ、「認知症にならないために」に対する独自の取り組みを行っています。
当センターでは、年に1回MSP値の集団測定と簡易血糖測定を行い、本教室の有効性を検討し実りある取り組みにしたいと考えています。
コグニサイズ
また、講演中にはコグニサイズ(メディアや様々な地域で多く取り入れられています)を行いました。
コグニサイズとは、国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた、認知症予防を目的とした取り組みの総称です。